アナタケ
特徵
最初粉毛状小皮膜としてあらわれ、ほだ木樹皮面に広く拡布し傘を作らない。
生時は皮質であるが乾くと硬くもろい。全体汚白色であるが、周囲は白色~淡黄褐色。
表面に円形~多角形の管孔を有するが、ほだ木上では歯牙状~迷路状などに変化していることが多い。
発生
シイタケ栽培における代表的害菌の一つで、通風が悪く陰湿な場所に多発生する。
特に仮伏せ期間の長いほだ木に発生しやすい。菌糸の生育適温は30℃。
対策
原木の死節に本菌が発生していて、シイタケ菌植菌後全体に伸展している場合が多くみられるため、死節の回りには余分に植菌する。伏せ込み場、ほだ場の清掃、排水と通風をよくする。仮伏せのまま梅雨を越させるようなことは絶対にさけなければならない。